聖地チベット展いってきたよー

  >> http://www.seichi-tibet.jp/上野の森美術館にて開催中。

 いやー、入場料1400円もするけどカッコ良かったです。仏像の展示とか言うとすげー地味で爺さん婆さんの慰みもののような気がするでしょうが、チベット仏教は金ピカ・カラフルですっげーカッコイイ。それにポーズもデザインもイケてるのでRPGの中ボスとかで出てきそう。言ってみればハイセンスなクリーチャーが精巧なフィギュアになってるような感じ。チベット仏教の仏たちは立ちポーズでセックスしながら、ヒンドゥーの神を踏みつけたりしてます(※)。これは仏教ヲタだけでなく、イラストレーターとかも参考になるんじゃないでしょうか。

※ちなみにチベット密教の仏がセックスしてるのは、慈悲(父)と智慧(母)がミックスされて悟りなんだよ!っていう意味です。


 さて、以下は今日うっかり買っちゃったお土産品。


 ブッディズムカレンダー。


 千手観音クリアファイル。


 梵語ネクタイ。


 梵語ネクタイって読める人が見たら、「あいつ、『僕は便器が好きです』って書かれたネクタイ着けてるぞ」とか、そういうものでないことを祈ります。でも、これ実際、どんなこと書いてあるんだろうね?

 というわけで、聖地チベット展自体はかなりカッコよくて面白かったんですが、チベット芸術フォーラムによれば、「まー、あの展示物って中国共産党がお寺から奪ったやつなんだけどね」とのこと。今回の聖地チベット展には主催に中国政府が関ってることもあり、チベット侵略については全く触れられていません。「そーゆー意味で、今回のチベット展ってちょっとアレだよねー」とのことで、上野の森美術館のお近くの東京都美術館では、チベット芸術フォーラムによるチベット難民の映像上映などが行われていました。

 ちなみにこちらの催しは次回は11月28日の土曜日。石濱裕美子先生の講演などが行われるようです。石濱先生は早稲田大学の教授ですが、かつて、胡錦濤国家主席が早稲田に来た時は、皮ジャンにフリーチベットTシャツで教壇に立ったパンクスピリッツ溢れる学者ですので、お時間のある方は「聖地チベット展」とセットでいかがでしょーか。


『Leaving Fear Behind』

 ↑チベット人に「北京オリンピックどう思うよ?」って聞いて回ったドキュメンタリー作品。撮ってた人は中国の警察に捕まっちゃって大変らしいです。(詳細